シンプルライフをめざして。

シンプルに生きていきましょう。

自転車を買っても行動半径は拡がらない

シンプルかつスマートな生活を目指すものにとって、自転車の購入は避けては通れない道。

自転車をクールに乗りこなし、日常生活に活気を取り戻すのだ!

 

…と考えていた時期が、僕にもありました。

 

ステップ1.購入

アマゾンで激安自転車(10000円程度)をポチる。(10秒)

届く。(5日)

防犯登録してないので、登録するまでアパート前で雨ざらしにする。(約1ヶ月)

登録する。(1日)

 

ステップ2.実用

…どこいけばいいんだコレ。

 私の住まいは、23区の向こう側。近場にオシャレなスポットなどなく、スーパーは徒歩30秒、稽古場はなかなか自転車圏内には入らない。ちなみに以前荻窪までチャレンジしてみたら1時間半かかった。無理。

そもそも、今まで休みの日に、1人でぶらりと出掛けてみたことなんてあったっけ…。

 

結論:移動手段が増えても、元から行動の幅がなければ宝の持ち腐れである。

行動半径を拡げたければ、人としての幅を拡げろってことだ。

ワンルームマンションに飲み込まれるもの。

東京に来て早、8年が経とうとしている。

この8年の間、学生、社会人、無職、フリーター、劇団員と立場を転々としてきたが、進学を機に上京、一人暮らしをはじめてから、唯一変わっていないことがある。

 

それは、ワンルームマンション住まいであるということ。

そして、ワンルームマンションという生物に飲まれてしまっているということ。

現在、ワンルームマンションとの私との関係は…最悪である。

巨大な生物の一部になったような…

私が尊敬してやまない漫画家、松井優征先生がこんなことを書いていた。

日の当たらない部屋で、カーテンを閉めて延々と仕事をしていると、
なんだか一個の生物というより、
部屋の体内器官の一部になった気がします。

原稿を書いてくれる内臓…

自分の体内にも無いかなぁ。(『魔人探偵脳噛ネウロ』第2巻作者コメントより)

 この漫画が出た当時はまだ私は前途有望な高校生であり、来るワンルームマンション生活なんぞ全く想像だにしていなかった。「ふーん、こんな幻覚に襲われるなんて漫画家ってタイヘンな仕事なんだな。」くらいの感想しか持たなかった、ように思う。

このときの私はまだ、自分がもっと恐ろしいものに取り込まれてしまうとは、夢にも思っていなかったのである。

先述の松井先生の例は、仕事場で漫画を描いているときの話である(多分)。

なので、「漫画の原稿を完成させる」という目的を持った「仕事場」という生物の1つの内臓になったような気持ちにさせられるということだったのだろう(多分)。

翻って、一人暮らしのワンルームマンションのひと部屋にこれといった目的なんてない。

強いて言うならば、「ただ生きていくこと」それ自体が目的だ。当たり前だ、住居なんだから。

では、「ただ生きていくためだけの部屋」という、いわばニートのような生物の一部に組み込まれてしまうとどうなってしまうのか。

そう、ニートになる。

全国の一人暮らしの皆さんごめんなさい。皆さんのことをどうこう言うつもりは毛頭ない。ただ、私の場合そうだった、それだけのことなのだ。

本質的に部屋と居住者は共生関係にある、はずなのだが…

松井先生は部屋と自分の関係性を「生物とその内臓」と例えたが、ワンルームマンションについては多少趣が異なるように思う。

部屋と居住者の関係性というのは、つまるところ共生の関係である。

居住者は部屋のゴミは溜まる前に捨て、夜更かしなどで無駄な電気代を使わず、定期的に空気を入れ替えて、休みの日には風呂場を掃除したりして室内を清潔に保つ。

それがあってこそ、部屋は本来のポテンシャルをいかんなく発揮し、朝は気持ちよく居住者を送り出し、夜は温かく迎え入れ疲れを癒してくれるのだろう。

それが部屋と居住者の共生関係というものだ。

それを怠った居住者に訪れる末路とは何か。

すなわち、共生関係の崩壊による機能不全。ゴミは溜まり、空気は悪く、風呂場の排水溝は詰まっている。朝は起きられず、夜は寝られず、疲れは癒されない。

訪れるのは緩やかな死。社会的な死である。

死に体の部屋にしがみついて命をつなぐ居住者はもはや部屋と共生しているとは言い難い。汚れきった部屋から毎日排出されて、仕事を終えて帰ると部屋に生気を吸い取られる。翌日になると生気を吸い尽くされた顔で排出される。これではウ〇コだ。何ということだ。私は8年間に及ぶ一人暮らしで、ウ〇コと化してしまっていたのだ。

脱・ウ〇コとその先

流石に20代も後半に差し掛かった男が、ウ〇コのような生活を送っているのはまずい。いや、学生のころから十分まずかったのだが、今変えなければ一生ウ〇コだ。それはいやだ。

というわけで、当ブログはしがない劇団員が脱・ウ〇コを目指しシンプルな部屋とシンプルで良好な共生関係を送ることを目的とします。今日はここまで。

 

ウ〇コ言いすぎだろ俺。

 

twitter @msthb0000

Twitterではウ〇コとか言ってません。清潔です。ご安心を。)